子育て

叱れば叱るほど子供がイタズラを繰り返す。原因と対策をご紹介【2歳〜】

子供への叱り方、悩みますよね。
特にダメだよ叱れば叱るほど反対に悪いことをしてしまう、なんてことに頭を悩ましていませんか?
子供が悪いことしたときに声を荒げてしまって、逆に子供が親を挑発するかのように、また悪いことを繰り返す。
この負のループに陥っている家庭は多いと思います。
我が家もその家庭の一つでした。
本当に悩ましいですよね。
今回は、なぜそんなことが起こってしまうのかの原因についてと、子供の問題行動への対応ポイントについてお伝えしていきます。

子供を叱るとさらに悪いことを繰り返してしまう理由

子供を叱ると更に悪いことを繰り返してしまう原因はドーパミンにあります。
私たち人間の行動は、脳内の神経伝達物質に大きく影響を受けています。
神経伝達物質というのは、神経から神経へと情報を伝える役割を担う物質です。
その中で、私たちのやめられない行動に深く関係しているのがドーパミンなんです。

ドーパミンは何かの行動をして、新しい情報が脳に入ってくると分離されます。
その入ってきた情報に対して、脳が『なんだこれ面白そう』と感じてしまい、そのドーパミンが出た原因となった行動を繰り返しやりたくなってしまうのです。
つまり、子供が問題行動をし、親がそれに過剰に反応して声を荒げたり叱ったりすると、いつもの親とは違う反応を子供が感じ、子供の脳からドーパミンが出てしまい、結果、子供はまたその問題行動をすることで親に同じ反応を求める、といった流れが生じるのです。
これを考えると、親が過剰に叱るから子供は問題行動を繰り返してしまうということがわかりますよね。

もしこの仕組を知らない場合、この子は親の嫌がることをするのが好きなのねとか、どこまでやったら親ががキレるのか試してるんだ、と考えてしまい、余計ヒートアップしてしまって、負のループに入り込んでしまうのです。
そして、実はこれと同じことが親の頭の中でも起こっています
子供の問題行動が起こることで、いつもと違う子供の様子に親の脳にもドーパミンが出ます。
口では「やめなさい」と言ってるのに、親の脳は『この子はまたやるぞ、ほらやるぞ。ほらやった』というように、子供の問題行動をね待ち構えてしまうんです。
その結果、親も子もお互いにドーバミンが出まくって収集がつかなくなってしまうんです。

脳は悲しいほどに単純です。
ここまでの話で何お伝えしたかったかというと、子供は決して親をからかいたい、困らせたいから問題行動をしてるのではなく、脳の仕組み上反応で行動してしまってるだけだと思って、子供の問題行動と向き合ってほしいということです。
実は、子供自身もそうなってしまってる自分を止められなくて、困っているのです

親として問題行動と関わる時の対策ポイント

子供の問題行動と関わっていくときの対策ポイントは全部で2つです。

対策1:褒めるときの熱量を叱るときの熱量よりも大きくする

先ほどのドーパミンは叱るという行為だけでなく、褒めるという行為でも出すことができます
つまり、何かいいことをしたら大袈裟に大きい熱量で褒められることで、いつもとは違う親の反応を感じてドーパミンが出て、褒められる要因となった行動をまたしようと思うわけです。

これは、叱る時と褒める時の熱量の勝負でもあります。
褒められる時より叱られる時の方が熱量が大きいのであれば、子供は熱量の大きい、叱られる原因となる行動を取ろうとしてしまいます。
反対に、叱られる時より褒められる時の方が熱量が大きいのであれば、子供は褒められる原因となった行動を取ろうとします。
このため、親が褒める時の熱量を大きく、叱る時の熱量を小さくすることを心がければ、子供の問題行動が減り、反対に良い行動が増えていきます。
具体的なイメージとしては、褒めるときは熱を込めて大きな声で笑顔で褒めてあげて、叱るときは声を荒らげずに淡々と伝えるのがいいです。

対策2:どうしようもない時は黙る。

ポイントの1つ目で紹介した熱量を意識して子供への対応を行うのが理想です。
しかし、それがどうしても難しいことってありますよね。
どうにもプチンとキレてしまって、自分が止められないループにはまってしまうこともあるかと思います。
これは正にドーパミンが過剰な状態です。
そんな時に熱量を下げようとか、少しでもプラスのことを言おうとか、褒められるところを探そうとか、正直無理ですよね。
僕も無理です。

そんな時は『黙る』ということをおすすめします。
黙っていれば、子供の脳に送られる情報は無です。
とにかく、口だけは黙って頭の中で言いたいことをダーッと言ってしまうのがいいと思います。
そうすれば、親からの反応がないため、行動が動機づけされなくなっていきます
黙るのが難しければ、子供のいる部屋から一旦立ち去るとか、落ち着くまで距離を置くのも手かもしれませんね。

さいごに

子供が問題行動を繰り返す動機づけとなっている親の行動・言動をストップするのが、負のループから解放される一番の方法です。
今回お伝えした二つの方法を使いながら、徐々に負のループから脱出し、逆に子供が良い行動を行おうとする良いループに移行できると良いなと思います。
一度ハマってしまった負のループから脱出するのは、時間がかかります。
ですが、必ず脱出できますので、根気強く取り組んでいきましょうね。

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