子供の教育、どうすればいいか悩みますよね。
子供の教育に良いことを知るのは大切ですが、それと同じように子供の脳に悪いことを知り、悪影響を及ぼさないようにしたいものです。
そこで今回は、子供の教育上、知っておかなくてはいけない『子供の脳に悪影響なこと』をまとめて10個ご紹介したいと思います。
睡眠不足
睡眠は脳の成長の栄養です。
睡眠不足は脳や体全体の成長を遅らせて、心の安定面にも悪い影響が出てきますので、適正な睡眠時間は、ちゃんと確保する必要があります。
理想の1日のトータル睡眠時間というのは、生後1ヶ月から3ヶ月は14〜17時間、4ヶ月から11ヶ月は12時間〜15時間、1歳から2歳は11〜14時間、 3歳から5歳は11〜13時間、6歳から13歳は9〜13時間、 14歳から17歳は8〜10時間と言われています。
昼間にしっかりと外で遊んで十分疲れて、そして、夜寝る前のテレビだったり、スマホなどの刺激はまずなくして、そしてちゃんと睡眠を取るようにしていきましょう。
スマホの使いすぎ
スマホはダイレクトに脳の成長にとって悪いです。
スマホの使いすぎは、脳の成長を阻害して、そして幼少期に得るべき脳の刺激を得られずに、その幼少期が終わってしまうという可能性があります。
記憶を消してしまう、なんて、報告もあるくらいです。
小さい頃からyoutube中毒になってしまうような使い方は絶対にやめましょう。
無理だよ、できないよといったマイナス言葉を子供に言う
無理だよ、できないよと子供に口癖のように言う親がいますが、これは脳にとって最悪です。
親に言われたことは、子供はまっすぐ受け取ってしまいます。
そして、子供自身も当たり前に無理だ、できないと思ったり、言ったりするようになります。
実は無理だ、できないと考えると、脳の血流が落ちると言われています。
これは、脳の自己保存の癖による自分を守ろうという反応が過剰になった結果として生まれるものです。
一旦無理かもしれないと考えてしまうと、それが脳にとって否定語として作用し、脳の思考力や記憶力も低下させてしまうそうです。
やるべきことを強制し続ける
幼少期、特に7歳以降というのは、自己報酬神経群というものが発達していくタイミングと言われます。
自己報酬神経群というのは、自分がやってやろうと思ったことを成し遂げることに喜びを感じる神経です。
このため、7歳以降は親が丸々しなさいと指示をすると、指示に対して非常に嫌がるようになってきます。
先回りして指示された時の「今やろうと思ってたのに」という口応えは子供だけでなく、大人もつい言ってしまいがちですが、これは自己報酬神経郡の働きが止まると脳の機能が落ちてしまうからと言われています。
いつまでも子供扱いをし続けて、ああしなさいこうしなさいと指示していると、子供はどんどんやる気をなくして、脳の機能も落ちていってしまいます。
家庭内に笑顔が少ない
笑顔は脳にとっていいことだらけです。
脳の働きを活発にしたり、血康を促進したり、自律神経のバランスを整えたり、ストレス発散にもつながります。
そして、免疫を高めて、病気のリスクを遠ざけたり、幸福感にも繋がると言います。
これだけ脳にいい影響がある笑顔、この笑顔のない子育ては絶対避けたいですよね。
どんな時も笑顔で、明るく、楽しい子供との時間を過ごしていきたいですね。
暴言や体罰
脳への影響があるないに関わらず、そもそも絶対にダメなことですが、脳にとってももちろん最悪です。
暴言や体罰を長期的、まかつ継続的に受けた人たちの脳では前頭前野の一部の容積が平均19.1パーセントも小さくなっていたそうです。
この前頭前野の一部では感情や思考をコントロールして、犯罪抑制力に関わっていると言われています。
さらに、集中力、意思決定、共感などに関わる部位も16.9パーセント小さくなり、加えて、物事を認知する働きを持つ脳の部分も14.5パーセントも減少していたそうです。
これらの部分に障害が見られると、鬱病の1つである感情障害であったり、飛行を繰り返す、疎行障害などに繋がると言われています。
偏った食事
食事が偏ることも脳には良くないです。
特に朝食の内容が大事だと僕は考えています。
朝食の内容によって、朝の脳の働きや集中力を比較するある実験があり、その実験ではおにぎりしか食べていない子というのは、朝食を食べていない子と、ほぼ同じ集中力であったり、脳の働きの結果になったそうです。
これを踏まえて研究を行ったところ、ご飯だけでなく、おかずに含まれている栄養分をしっかりと摂取することが、脳に大きな影響を与えることがわかりました。
また、小学生の朝食事情について実態調査を行うと、まおかずの品数が少ないこほど、成績が悪いということもわかっているそうです。
3色しっかりと、特に1汁3菜これを意識することが大切だということですね。
嬉しいと楽しいと初めてという遊び、体験が少ない
脳科学者の茂木健一郎さんは、0歳から5歳までの間に、できるだけドーパミンを出せるようになることが、子供の脳の土台作りにとって、最も重要なことだと明言しています。
そして、そのためには、幼少期にドーパミンを出すサイクルを作り上げることが大切だと言います。
ドーパミンは、嬉しいことや、楽しいことがあった時に分泌されます。
脳にとって嬉しいことや、楽しいことを増やしてあげると、ドーパミンが分泌されて、その繰り返しでドーパミンサイクルが出来上がります。
子供の脳のドーパミンリサイクルを作るために、親がしてあげられることは嬉しい、楽しいと思う体験をどんどん増やしてあげることです。
脳が嬉しい、楽しいと思うことは、好奇心や探求心が刺激されることです。
初めてのことや、ワクワクドキドキすることは何かな、どうしてこうなったのかな、こうなってるのかなと、興味が持てるようなことがたくさんあると、脳でドーパミンがどんどん分泌されます。
その要素を全て集めたのが遊びです。
つまり、幼少期に遊ぶ時間が少ないのは、ドーパミンサイクルを作り出すチャンスをなくしてしまうんです。
朝日を浴びない
朝日にはすごいパワーがあります。
明るい光であったり温もりであったりなど、良い刺激を全身で受け取ることで、脳内のセロトニン神経を活発にさせます。
セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれて、脳を活性化させると同時に心を落ち着かせる働きもあるので、子供が一日機嫌良く、そして良い精神状態で過ごす助けにもなります。
このセロトニンは頭の回転も速くなって、運動神経も刺激する効果がある、素晴らしい神経です。
幼少期から朝日を浴びる習慣がない、なんていうのは、もったいなすぎます。
良い姿勢の習慣を身につけさせない
良い姿勢は脳にもとてもいい影響を与えます。
背筋を伸ばすと、脳が覚醒して、情報処理に必要な短期的な記憶力などが高まると言われています。
なので、子供が脳の力をちゃんと使えるようになるには、良い姿勢を保つ習慣を教えていくことも大切だということですね。
さいごに
以上の10個が僕が考える子供脳にとってよくないことでした。
といっても、僕自身この全てを避けられているかというと、実際は難しいところです。
ですので、それぞれの家庭の子育てに合わせて、少しでも参考にしていただけると嬉しいなと思います。